ササニシキ・ひとめぼれ・日本人なら誰でもなじみのあるお米です
お米の「稲穂」から”お米”が収穫され、「茎」の部分が”稲わら”になります。
その”稲わら”を充分乾燥させ、圧縮しながら縫い上げると、
畳の基本の芯になる畳床の原料、わら畳床になります。
畳床は機械によって作られていますが
福島の今川一芳さんは国内で唯一、
手縫いによって畳のわら床を作る技能をお持ちです。
全国の文化財級の畳に使用されています。
わらを何層にも重ね、ぎゅっと圧縮して作られているわら畳床には、
歩いたり座ったりするのに、程よい硬さで足腰に優しい性能をはじめ
断熱性・保温性・吸放湿性・難燃性・吸着性・経済性等々良い所ばかり。
土から生まれ、土に還る、健康でエコロジーな製品です。
わら床の性能について詳しくは、全国畳床工業会さんのHPでどうぞ。
九州熊本県八代地方は、全国のい草・畳表の生産のほぼ9割を占めるほど、
田んぼといえば、「い草の田んぼ」、という地域です。
比較的暖かな地方でつくられているい草ですが、
株分けをして、田んぼに植えられるのが冬の時期、
先刈りや網張りという独特の作業を経て、収穫をするのが梅雨の頃、と
農家さんの苦労があって、つくられているのです。
初夏の早朝に刈り取られたい草は
泥染め・乾燥・保管・選別・製織・仕上げ等々
ぜーんぶ農家さんが一貫して行います
熊本畳表の詳しくは、熊本県いぐさ・畳表活性化連絡協議会
さんのHPで。
い草には、二酸化窒素を吸着し、 空気を浄化する能力をはじめ、
断熱性・保温性・吸放湿性・弾力性等々、とっても いい草です、
また、畳表独特の香りは、人間をリラックスさせ、
ストレスを解消し、精神を安定させる、森林効果・鎮静作用があります。
更に、昔から薬草とされてきた、い草には、
食物繊維が豊富で抗菌・抗酸化作用があり、
健康食品としても注目されています。
ワラとい草、どちらも適度な弾力で、防音に優れ
空気の清淨に関する性能が高く、室内の空気を良くしてくれます。
日本の田んぼから生まれるワラと、い草で出来た畳は、
日本ならではの、素足の生活・湿気が多い環境に適した
住宅の床材として、最適・最高のものではないでしょうか。